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■ウォーキングで健康管理
いつのころからか、健康のために意識的に歩くことを「ウォーキング」と呼ぶようになり、そのウォーキングをするように努めている人が増えています。
ウォーキング人気の理由は「いつでも、どこでも、だれとでも手軽にできて、そのうえ費用もかからない。苦しくないし着替えもいらない。気分もよくて楽しいし、ストレス発散になる。しかも運動不足解消にも役立つ」というようなことのようです。
1年間に行った運動・スポーツとしてウォーキングと答えている人が、32%余りに上るという統計があります。そういえば早朝や昼休み、夕方などに、あるいは通勤の折にさっそうと歩いている人たちが増えている実感があります。犬を連れている人もいるし、家族や仲間が一緒の場合もあるようです。
「正しいウォーキングの方法は?」との質問もありましたが、「右足の次に左足が出ているのなら、それが正しいウォーキングですよ」ということで、良いかと思います。ともかく、実際に歩くことが健康に役立つのです。

■なぜ健康に有効なのか
ウォーキングは本当に健康に役立つのかという質問もよく耳にします。裏を返せば、歩かなければ病気や不健康になるのかということになるのですが、実は歩かなければ本当に病気や不健康になってしまうのです。
文明が発展して便利な世の中になったのですが、その分だけ歩いたりからだを使って働いたりする機会がなくなりました。そこで運動不足が不健康や体調不良の一大原因になっているのです。心臓病(虚血性心疾患)と脳卒中(脳血管疾患)は現代日本の死亡原因の2、3位を占めています。
いずれもその根本原因は「摂取した栄養分を十分に燃焼しない」という、いわゆるメタボリックシンドロームにあると考えられています。
「栄養分を燃焼しない」症状の根本原因は「食べ過ぎ」(自覚該当率は51.0%)と「運動不足」(自覚該当率は60.4%)ですが、解決策は「摂取栄養分をコントロールする」と「意識してからだを動かす(運動)」の二つです。
両方ともなかなか実現は難しいのですが、中でも運動は薬を飲んで解決することもできず、多くの人が挫折しているのが現状です。
メタボリックシンドロームは50歳以上の男性では50%以上が該当しているのですが、「意識して歩く」行動は40歳代から急増し、50歳以上の年代になると何と70%以上が歩くことを心がけているのです。言い換えると、運動不足による健康阻害現象が特に気になる中高齢者の大半は、その解決策がウォーキングにあることを知っているし、実行率もかなり高いということです。
■ダイエットに繋がる脂肪燃焼効果は?!
摂取した栄養分を燃やすというと、中でも脂肪分をどうやって燃焼させるのかが気になるところです。脂肪燃焼のためには一定の強さ以上の運動を持続的に行う、つまり有酸素運動が有効だということが知られています。これをウォーキングの世界に当てはめてみると、毎分120歩程度のピッチで10分間以上歩き続けることで有効になります。
運動不足を解消して健康を維持するための目標運動量としてよく提唱されているのが「1日1万歩」スローガンです。これは1万というキリのよい数字が分かりやすいのですが、実際に試してみると1時間30分ほどかかるので、毎日実施は難しいという声があります。意識的歩行(毎分120歩)を50分間続けると6千歩になります。厚生労働省の運動所要量厚生労働省の運動所要量一覧表では1日6千歩のウォーキングを勧めています。
1万歩との差4千歩は、家の中やオフィスの中で非意識的な動きの形で歩く歩数と考えることもできます。
実際に歩いてみると、一変するほどの違った世界が見えてきます。歩いてすれ違う人同士があいさつを交わすことはごく自然ですし、町並みも、街路樹も自分の視野の中に入ってきます。森や海岸を歩けばエコロジーを実感できますし、気がついてみると一歩一歩を踏みしめる自分の脚が、頼りがいのある力強い支柱に思えてきます。
血液も余裕をもってさわやかに体内を流れてくることが感じられ、歩くことによって、腰痛も冷え性も、便秘も不眠症も確実に過去のものとなっていくのです。

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